資格試験予備校の講義の効率的な受け方

こんばんは。ノラ鑑定士です。

資格予備校に通っている場合、多数の講義をこなしていく必要があります。今回はその講義をより有意義に消化するためにはどうしたら良いか?という点について自論をご紹介します。

ちょっとした心構えとコツで講義の効果は何倍にもなりえます。講義を受ける時間は勉強の中で少なくない割合を占めます。講義を有効活用することで短期間での合格に大きく近づくことができるでしょう。(それにせっかく大金を払っているのに有効活用しないのはもったいないですから・・・)

ちなみに、必ずしも予備校推奨派ではありません。予備校を使うべきかは試験の難易度や、時間の制約などを総合的に考えて判断すべきです。今回はあくまで「通っている場合」を想定しています。予備校か?独学か?という問題については、資格試験勉強は予備校か独学かも合わせてご覧ください。
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講義を受ける意義

まず、そもそもなぜ多くの時間を割いて講義を受けるのか?という根本的なところから考えてみましょう。別の言い方をすると講義に何を求めるのか?ということです。多少人によって違うとは思いますが、目的を明確にすれば講義にどう臨むべきかが見えてきます。

個人的には講義に求めることは以下の2点です。

①わからない点をわかるようにする

②記憶の足がかりとなる、理屈の流れや物事の背景・趣旨を抑える

両者重なる部分も多いですが、それぞれちょっと補足します。

①わからない点をわかるようにする

当然といえば当然です。すでに覚えていること・理解していることを改めて授業で学ぶ必要などありません。自分の知らないことを解消していくことが勉強であり、講義を受ける一番の目的です。やはりテキストを自分で読むよりはわかっている人の話を聞く方が理解は早いです。

記憶の足がかりとなる、理屈の流れや物事の背景・趣旨を抑える 

①とも大幅にリンクしますが、こちらも非常に重要だと考えています。大人は意味のないことを記憶できません。逆に意味がつながれば芋づる式に覚えられるようになっています。

独学だとどうしても各論の理解・暗記に走りがちです。個別の論点はなんとなく理解できるようになっても、全体の流れや、「なぜこのような決まりになっているのか?」という制度趣旨を抑えきれない場合があります。

各論で突っ切ろうとすると、ガミ暗記になって効率が落ちたり、合格しても実務で使えないみたいなことも起こります。

予備校講師はテキストには書ききれない、論点の全容や趣旨・背景を時間をかけて説明してくれます(してくれるはず)。だからこそ、講師の授業はわかりやすいのです。そして趣旨などを把握することで、記憶の定着度が大きく改善します。個人的にはこの点こそが予備校に大金を払ってでも講義を受ける一番のメリットだと思います。

講義の効率的な受け方

前段の目的を踏まえて、効率的な講義の受け方を①予習、②講義中、③復習の3ステップに分けて解説していきます。

①予習 さらりとやりましょう

予習はやるべきでない!みたいな意見も多いですが、私は予習肯定派です。ただ予習すると言っても1つの講義に30分も1時間もやる必要はないです。予習としてやるべきことは次の講義の対象となる範囲を通読し、何がわからないか把握することです。このやり方のメリットは3つです。

時間がかからない

やろうと思えば5〜10分程度できます。スキマ時間でも十分対応可能です。予習をこの程度で済ませることで復習に十分な時間を割くことができます。どうせ講義でわかるように説明してくれるのですから、予習の段階で100%理解しようとするのは時間のロスが大きいです。

次の講義の全体像が把握できる

そもそも次の講義で何をやるのか心の準備ができているとスムーズに話を聞けます。英語のリスニングのテストで問題文を先読みして話題を把握しておくとスムーズに聞き取れるのと同じですね。

特にどこで集中すべきかを事前に把握できる

講義中、特にどこを聞かなければならないかを事前に抑えることができます。予習の時点で疑問点が出ればどこかにメモっておいて、講義または講義後の質問で解消するようにしましょう。

予習をしないとどうしても講師が提供する情報を一方的に受け取りがちになります。

その場ではわかった気になりますが、時間が経つと結局どういうことだっけ?とわからなくなることも多いです。「この点を教えて欲しい!」といった積極的な姿勢を作るためにも予習は是非やってみてください。

②講義中 ひたすらメモを取る!

講師は授業中、テキストに書いていないことを多く語ります(テキストの内容読み上げるだけだったら意味ないですよね)。その部分にこそ記憶の定着につながる物事の背景や考え方が出てきます。その場で「なるほど!」となることも大事ですが、試験日までにすべて自分のものにする必要があります。

なので、見返して思い出せるように講義中はなんでもかんでもメモを取るようにしましょう。なるべく多くの発言をメモするようにしてください。教師の雑談・ネタ話なんかもメモっておくと講義の内容を思い出すのにいい働きをしてくれます。講義中は枝葉だと思った発言が、実は大事なことだったりします。初学者にはどこが重要か必ずしも正しい判断ができません。

このやり方は正直結構疲れます。なので、予習で仕分けた理解できない箇所を重点的に聴き、重点的にメモしましょう(前段の文章と矛盾する記述ですが。ただ、予習しておけばある程度自動的に力の割り振りはできると思います)。

③復習 自分の頭の中で講義を再展開しましょう

テキストや講義中に書きまくったノートを読み返し、どのようなことを説明していたか改めて振り返りましょう。背景や趣旨を含めてどのような全体像なのかを常に意識するようにします。

合わせて暗記すべきことはいったん暗記にチャレンジし(忘れてもいいです。繰り返しが大事です)、問題を解くアウトプットの作業も実施するようにしましょう。

一度の講義の内容を一回の復習でマスターすることは絶対できません。予習で手抜きした分、繰り返し復習しましょう。



まとめ

講義を受けるにあたり大事なことは、受け身ではない積極的な姿勢で臨むことです。そうすることで後々の記憶への定着度合いが大きく違ってきます。結果として大幅な勉強時間の短縮が実現できることでしょう。

ちなみに、資格試験の情報源は一元化すべき(テキスト等)と考えていますが、講義 中メモを取るようのノートはあっていいと思います。テキストには書ききれない量になりますし、復習が進むにつれてこのノートはみなくなります。

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