こんばんは。ノラ鑑定士です。
資格試験の勉強を始めようとした時に、一番はじめに来る大きな決断が、予備校を使うべきか?独学で進めるべきか?です。
お金のことを考えたら独学に越したことはないけど、受からないことには元も子もないし・・・といったところです。
私自身、不動産鑑定士の受験時は予備校に通っていました。正直予備校に行っていなければ短期間での合格はムリだったろうと思います(10か月で一発合格しています)。
この議論には全員に当てはまる正解はありません。それでも予備校を使うべきかの参考にしてもらえれば幸いです。
予備校を使うことのメリット・デメリット
予備校のメリット
①リズム良く半強制的に勉強を進められる
②プロの講義を通して理解が早まる
③同じ目的を持った人が近くにいるのでモチベーション維持しやすい
④わからないことがあっても先生や仲間にすぐ質問できる
⑤追加の勉強場所を確保できる(予備校は講義が行われていない教室を自習室として開放しています)
⑥模試を通じて自分の相対的な実力を把握できる
予備校のデメリット
①大金がかかる
※FP受験生ならご存知の教育訓練給付制度(厚生労働省HP)という国の実質割引制度はあります
②時間のコントロールがしにくい
③講義を受けるだけで勉強している気になって満足する恐れがある
予備校に行くのは時間を買うこと
予備校もビジネスでやっているだけあって教えるのは上手です。わからないことを簡単に質問できるというアドバンテージと相まって、理解のスピードは独学を圧倒します。
ただし、予備校に通っても、最終的には自分がどれだけやるかです。予備校のカリキュラムを消化しただけで受かる人などいません(そんな人は独学でも余裕で受かります)。
予備校を使うという判断は時間を買うという判断です。予備校代は安くはありません。高ければ100万円以上、安くても5万以上の出費です。悩ましいところです。
正直いわゆる難関資格は予備校にいった方がいいです。勉強することが多ければ多いほど予備校と独学の差は広がります。お金を惜しんで莫大な時間を捨てることになる可能性があるとともに、難関資格は基本相対試験(上位○%だけが合格)かつ論述なので、予備校を利用しないと自分の現在の実力の把握がかなり困難で、作戦の立てようがなくなります。
また、しばらく勉強を進めていても全然内容が理解できないということであれば早々に予備校の力を借りることをお勧めします(例えば宅建の民法とか)。気合と根性の暗記に頼るには範囲が広すぎます。
FP受験で予備校に通うか?
個人的にはそれ以外にも「FPの知識を本気で実務に生かしていきたい」・「最終的にFP1級を目指したい」・「でも勉強は正直あまり自信がない」人なんかはFP2級受験時にえいやと予備校を活用してもいいかなと思います。
FP3級は正直そこまで難易度が高くないのでもったいないです。
一方でFP1級はFP2級の範囲を完璧に理解できていれば、あとは細かい論点をどんどん潰していくだけで、本質的な理屈はFP2級で学んだことと変わらないので、講義を受けるメリットが薄いと思います。
※私が FP1級を受験した時はテキストすら買いませんでした。FP2級のものをそのまま流用しました。特段不都合は感じませんでした。FP1級の市販テキストが6冊に分かれてて腹が立ったというのも大きな理由ではありますが笑
逆に「FP2級はなんとかしのげたけど、基礎力が不足してるな」と思う場合はFP1級で予備校を活用するのもアリだと思います。ただしFP1級の予備校代は一般にFP2級よりもかなり高くなります。また、対応している予備校が減るので選択肢も減ります。
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<余談>宅建の5点免除
ちなみに宅建士試験には時間どころか本試験の点数を買える制度があります(宅建業者の従業員向け、講習を受けると5点免除)。買う権利がある人は、余裕で受かる自信がない限りは絶対に数万払ってでも点数を買いに行きましょう。点数を買える人は、落ちると気まずい状況に陥る人がほとんどです。買わずに落ちるとさらに肩身狭いですよ。また、試験対策の観点からも、点をもらえるのは勉強しても点数が取りにくい分野なので効率がかなり良いです。