こんばんは。ペーパ鑑定士です。
あなたが資格試験を勉強している(しようとしている)理由は何でしょうか ?
業務命令であったり、自己啓発だったり、転職準備だったり、人それぞれでしょう。
今回はなぜ試験勉強をしているかをちゃんとはっきりさせようという話です。
目的しだいで勉強法も変わってきます。
資格取得がゴール?
資格試験を勉強している人の目的は濃淡あっても大きく言ってこのどちらかです。
A.資格取得ができればOK(実務で必須だから、転職で箔をつけたいetc)
B.資格取得を通して知識、見識を蓄えたい(実務のためにより深く勉強したいetc)
※暇つぶしという意見もまれにあるかもしれません笑
あなたはどちらでしょうか?
別にどちらでもいいんです。勉強しようと決意して、始めること自体が素晴らしいことですし、時間の制約によっても目的は変わってきます。
ただし勉強法は少し変わってきます。
「A.資格取得ができればOK」の場合の勉強法
過去問・問題集をメインに置いたアウトプット重視の勉強になります。
極端に言えばテキストを開くのはわからないことができた時のみ。過去問・問題集をなんども解いて、頻出の論点をどんどん抑えていきます。
多少知識・理解が断片的になろうが、繰り返しの力で頭に刻みつけていきます(とはいえ最低限の理解ができてないと辛いですが)。資格試験においては過去問と全く同じ選択肢が出たりもするので、本当に時間が足りない時はこの方法が一番効果が上がります(過去問の意義はこちら)。
資格試験の合格のために100%などいりません。例えばFPは概ね6割程度の正解率、宅建士も年度によって異なりますが、7割±αといったところです。逆に言うと3〜4割切り捨てても行けるわけです。全くわからなくても1/4の確率で正解ですしね。頻出の部分を抑えるだけで大分得点計算はやりやすくなります。
ちなみにこの方法は試験が終わった後には早々に忘れてしまいがちです。
私の場合、大学時代の全く興味のない、ただただ単位を稼ぐために受けた授業なんかはこの方法に近いやり方で乗り切っています。今ではどんな科目を取っていたかすら覚えていないです。。。振り返るともったいないことをしたと思います。
「B.資格取得を通して知識、見識を蓄えたい」の場合の勉強法
Aの場合より、テキスト・問題集等をバランス良くやるインプット・アウトプット両立型の勉強になります。知識、知見を長期間頭に留め続けるためには物事を深く・体系的に理解している必要があります。問題集重視の方が早期に点数は伸びますが、漏れもありますし、なぜ「その結果になったのか?」という理屈や全体のつながりが見えにくくなります。Aが合格点への最短到達重視であるとするならば、Bは最高点重視です。
テキストで理解を深めながら、問題集で実践していく、またテキストに戻ってさらに理解を深めるといった進め方になります。テキストでわからなかったことが問題を解いて、解説も読めば理解できたということもよくあります。
できれば「B.資格取得を通して知識、見識を蓄えたい」を目指してほしいとは思います。それは
①せっかく時間をさいて勉強したことをスッパリ忘れてしまうのはもったいない
②合格ギリギリの水準では実務に耐えられないことがある
③進捗が悪くても、「A.資格取得ができればOK」にいつでも乗り換えられる
というのが理由です。
②について少し補足すると、試験の成績=実務能力ではないものの、合格ギリギリの水準の場合、分野によっては基本的なことであってもあやふやなレベルの可能性があります。
FP1級の面接試験では、わからないことは持ち帰るようにするのが鉄板の対策ですが、営業の現場であまりに持ち帰り過ぎたら「こいつ本当に専門家か?」と信頼を失います(そうならないようにうまくハッタリをかますのが営業マンという人種ですが)。
専門家同士の会話でも、基本的なことを理解していないと「一緒に仕事すると危ないかも」と相手から見放されます。どんな仕事でも一定程度の知識は不可欠です。
結局試験が終わってからも、社会人は継続的なインプットが必要だというのが持論です。
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