効率の良くない勉強法 その2

こんばんは。ノラ鑑定士です。

効率の良くない勉強法の第2弾です。第1弾はこちらから

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効率の良くない勉強法

1.まとめノート作り

2.問題集のときっ放し

3.テキストの斜め読み ※時と場合による

4.過去問の点数に一喜一憂

5.ながら勉強

6.一つの問題に時間をかけすぎること(考えすぎること)

前回触れなかった4〜6について説明していきます。

4.過去問の点数に一喜一憂

世間では過去問主体の勉強をしろという人が多いです。単純に資格試験取得を目標とした場合、その方法が効率的なことは間違いないです。

その背景は過去問の以下の特性によるものです。

資格試験は過去問の焼き直しが多い

過去問で出題されていることを勉強すれば、試験に出ないような枝葉の知識を避けて効率的に合格に必要な箇所が学習できます。出題範囲が限定される中、重要な論点も必然的に限られます。

出題者も過去問と重複しまくるのは避けたいでしょうが、あまり枝葉の論点ばかりつついても非難が殺到しますし、そもそも一定水準の知識の確認という試験の趣旨からも逸脱します。

資格試験(特にFP、宅建士などのマークシート試験)は構造的に過去問が頻出問題となるのです。

自分の実力レベルを客観的に把握できる

一定程度学習が進んで以降は過去問は自分の勉強の進捗確認と、勉強計画の修正にも利用できます。例えば試験2週間前に6割が合格ラインに対して4割しか取れないようであれば、結構やばいです。残りの時間はかなり気合いれなければいけません。

自分のどこが弱いのかも把握できます。例えばFP試験で全体では合格点を取れていても、不動産の分野だけ弱いということがわかればその分野を重点的にやっていくということもできます。

なので、過去問は適宜実力試しにもおおいに活用してください。合格点に届かないからと諦める必要は全くないのです。

過去問を利用し合格に必要なレベルと今の自分の実力の差異を把握して、残り時間から逆算して何をすべきを把握し、前向きかつ粛々と勉強を進めていけばいいのです。

逆に合格点が取れていても油断すると足元をすくわれます。人間は忘れる生き物です。勉強の手を止めるとすぐに実力は落ちていきます。慢心せずに今の実力を維持するにはどうしたらいいか、より安全なマージンを確保するためにはどのような勉強をしたらいいかを考えて実行していきましょう。

ちなみに、直前に力試しと称して初めて過去問を解くのは絶対やめましょう。やらないほうがマシです。合格点以上取れればまだいいですが、合格がおぼつかないことが直前に判明しても手の施しようがありません。最低の気分で試験に臨むことになるでしょう。

逆に、勉強開始早々に過去問を解くことはテキストの斜め読み同様、試験の全容を把握するために有効です。

5.ながら勉強

音楽を聴きながら、テレビを見ながら、スマホをいじりながら勉強している方は結構多いのではないでしょうか。ながら勉強は集中力が著しく下がり、自分が思っている以上に勉強の進みが悪くなります

多少の雑音は人それぞれですが、強すぎる刺激は確実に集中の邪魔です。そもそも自分が集中して勉強している状況を思い出してみましょう。結局周りの音は耳に入っていないと思います。

音楽を聴きながらの方が長い事集中して勉強できるという反論をする人もいるでしょう。個人的な感覚ですが、それは他の刺激があるせいで脳がその「長い事」やれる程度にしか集中していないという事ではないかと思います。

集中して何かをやるのってかなり脳に負荷をかけます。まとめて集中できる時間は1〜2時間程度が限度だと思います。仮に1日に勉強できる時間が3時間あるのであれば、3時間ぶっとおしよりは1時間×3コマの方が効率的です。

私自身、一時期音楽を聴きながら勉強していた時期もありましたが、進みが悪くなったことに気づいてからスッパリ辞めました。

疲れてているなと思ったら思い切って休憩しましょう。少し体を動かすのが良いリフレッシュになります。ストレッチするなり、コーヒー入れるなり、散歩するなりしましょう。

6.一つの問題に時間をかけすぎること(考えすぎること)

これもよくやりがちな失敗です。数字を思い出そうと努力したり、いちいち悩んだりすることですね。

問題を一読して答えの筋道が見当たらなければスッパリ諦めてさっさと解答解説を見ましょう。四肢択一を想定すると、一つの選択肢ごとに15〜20秒以内で○×を理由込みでつけるられるようチャレンジしてください(民法とかの事例問題はさすがにもっと時間がかかると思いますが)。

浮いた時間でどんどん問題集を解き、繰り返しの頻度を上げていきましょう。※解説はよく読み、理屈を理解し、記憶すべきことは記憶するよう努めてください。

解けない問題を考えて得られる成果は何でしょうか?私はほとんど何もないと考えています。「考える力」だ!と反論する人もいると思いますが、ほとんどの資格試験問題において思考力はそもそも必要ないです。

知識については覚えているか、民法などの事例問題も事実を条文・判例の理屈に当てはめて再展開できるかです。計算問題も決まった流れに適切な数字を当てはめられるかだけの話です。考える力は解説を理解する際に多少必要となりますが、鍛えたければそのタイミングで鍛えればいいのです。

そもそも思考力を多少鍛えたところで、限られた試験時間内で確実に正しい解答に行き着くのは不可能です。考えているようで、曖昧な記憶をなんとか引っ張り出して繋げているだけという話が多いのではないかと思います。

問題の一つ一つの選択肢は、その道のプロたる先人も1時間や2時間そこらで答えを出したものではないはずです。場合によっては何年がかりの議論のすえ決着したものもあります。後から来た我々が思考力を頼りにそんな数年間をあえて追体験する必要はないです。それが勉強のいいところです。先人たちの論理の流れを理解し、記憶するのが実は一番効率的で楽なんです。

ちなみに、考える力が不要だと言いたいわけではありません。「ほぼすべての資格試験問題を解くのには不要」というのが私の考えです。ビジネスの現場や私生活で考える力は必須であり鍛錬すべきものですが、別に覚えるべきものがいっぱいある資格試験勉強時に鍛えなければいけないものではないです。

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